美容医療は、医療機関で医師が行う、脱毛・脂肪吸引・しみ取り・二重まぶた手術・審美歯科などの美容を目的とした医療です。皮膚のごく浅い層に色素を定着させる「アートメイク」、顔全体に薬剤を塗り、肌荒れや肌トラブルを改善する「ケミカルピーリング」、超音波によってシワ・たるみの緩和や肌の引き締め促進を図る「HIFU」など多様な施術が提供されている一方でさまざまなトラブルも報告されており、リスクがあることも施術前に正しく知っておく必要があります。
近年、美容医療を受診する方が増える一方で、健康被害や契約トラブルに関する相談件数も急増しています。
美容医療を検討する際は、虚偽広告や誇大広告に惑わされず、正確な情報を収集し、メリットだけでなく施術に伴うリスクについてもしっかりと理解することが大切です。
また、信頼できる医療機関や自分にあった施術内容を慎重に選び、納得できない点があれば、セカンドオピニオンや相談窓口の活用も視野に入れましょう。
美容医療として、「アートメイク」、「ケミカルピーリング」、「HIFU」など多様な施術が提供されており、以下のようなトラブルが報告されております。
不適切な施術
効果に対する不満
無資格者による施術
エステサロン等での施術
施術内容やリスクの説明が不十分
不適切なカウンセリング
聞いていた料金と違う
強引な勧誘
解約できない。解約料が高額
無診察でのオンライン診療
アフターケアに対応しない
SNS等での不適切な広告
きちんと説明を受け理解したか、施術の前に再チェック。説明を受けていなければ、医師に聞いてみましょう。
使用する薬などがどのようなものか、自分でも説明できますか?
美容目的の自由診療で用いる薬や材料、機器などは、法律(医薬品医療機器等法)で承認などがされていない場合があります。そのため、あなたに使用される医薬品や医療機器等がどのようなものなのか、 その安全性と有効性について自分でも説明できるようになるまで、医師の説明をしっかりと聞いて理解しま しょう。
効果だけでなく、リスクや副作用などについても知り、 納得しましたか?
*施術の効果だけでなく、施術に伴うリスク(副作用、合併症・後遺症の有無、発症確率、術中の痛みや苦痛など)についても説明を聞いて理解し、
万が一のリスクを受け入れられるまで「効果とリスクのバランス」について納得できていますか?
*また、当初期待したとおりの効果がない場合もあることを理解しておきましょう。
*国内で承認されている医薬品の副作用で万が一健康被害があったとき、公的な救済制度(医薬品副作 用被害救済制度)がありますが、原則として決められた用法・用量等に従って使用されていない場合は 救済対象になりません。
ほかの施術方法や選択肢の説明も受け、自分で選択しましたか?
ほかの施術方法が存在する場合には、それぞれの効果・リスク・費用・保険適用の有無などを比較したほかの選択肢についても、 理解できるまで説明を聞き、あなた自身で選択しましょう。医師の勧める施術方法が唯一の方法とは限りません。
その施術は「今すぐ」必要ですか? 最後にもう一度、確認しましょう。
美容目的の施術は、多くの場合緊急性がありません。「今契約すれば安くなる」などの勧誘に十分気を付けましょう。 契約に関わるトラブルが多く報告されています。今すぐ必要ですか?もう一度、あなた自身の気持ちを確認してください。
契約内容や解約条件、被害に遭った場合の対応など、契約に関するトラブル、その他困ったときは
国民生活保護センター
03-3446-0999
(相談専用)
医事法制の違法疑い事例に係る保健所の相談窓口
詳しくはこちら(PDF)2025.3.31 ホームページを更新しました